Introduction to Mapping/ja: Difference between revisions

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=初めてのMapTool=
__TOC__
==はじめに==
==はじめに==


===まずはじめに:MapToolとは何か?===
===まずはじめに:MapToolとは何か?===


おそらくMapToolがどのようなモノであるか理解していると思うが、MapToolの主要な目的をより確かに理解するため少し待ってほしい。
MapToolがどのようなモノであるかおおよその検討はつくと思うが、MapToolの主たる目的を改めて強調しておこうと思う:


<p align="center">'''MapTool は『仮想的な卓』を仲間と共有することを助け、ゲームをプレイすることができるプログラムである。''' </p>
<p align="center">'''MapTool は『仮想的な卓』を仲間と共有することを支援し、ゲームをプレイすることを可能とするソフトウェアである。''' </p>


これがMapToolの行うことであり、その機能は 目的を遂げるための一連の選択( 簡単なものから複雑なものからなる)を提供することを意図されている。
これがMapToolの行うことであり、この目的を遂げるため、様々な選択可能な一連の機能(簡単なものから複雑なものからなる)を提供することを目指している。


ここや他の案内に続くすべてのマクロやプロパティやテーブルについての会話によって、MapToolを調べている理由を見失ってはいけない。それは友人とゲームをプレイする方法だ。
ここや他の案内に記述されたマクロや特性値やロール表等についての説明を読む中で、MapToolを調べている理由を見失ってはいけない。MapTool は仲間とゲームをプレイする手段である。


===この案内について===
===この案内について===


この案内の目的はマップツールのマクロ記述システム、照明効果、プロパティ、または 複雑なことの seamy underbelly(訳注:汚らしい弱点?)を徹底的に調べることではない。その代わり、この案内がロール・プレイング・ゲーム用の『地図作成』プログラムとしてのマップツールを使い方を授けるだろう。その他の案内では [[Introduction_to_Game_Hosting|オンライン・ゲームをホストする]]、[[Introduction_to_Tokens|トークンの扱い]]、 [[Introduction to Lights and Sights|視界と照明を準備する]]、[[Introduction_to_Macro_Writing|マクロの書き方]]のような話題に取り組んでいる。  
この案内の目的はマップツールのマクロ言語システム、照明効果、特性値、またはなにやら複雑な機能を徹底的に調べることではない。その代わり、この案内がロール・プレイング・ゲーム用の『マップ使用』プログラムとしてのマップツールを使い方を提供する。その他の案内では [[Introduction_to_Game_Hosting/ja|オンライン・ゲームをホストする]]、[[Introduction_to_Tokens/ja|トークンの扱い]]、 [[Introduction to Lights and Sights/ja|視界と照明を準備する]]、[[Introduction_to_Macro_Writing/ja|マクロの書き方]]のような話題に取り組んでいる。  


この後に続く説明が、マップツールを戦闘地図作成/通常地図作成用の道具として使えるようにします。ここでいくつか前提となることがある:
この後に、マップツールの戦闘マップ/通常マップ作成ツールとしての使い方を説明しよう。その前にいくつか前提となることがある:


# 地図画像の作り方、又は入手方法を理解している。Web上にはテラバイトもの(エクサバイト!ヨタバイト!)地図画像がある。yottabytes!) of map images out there on the web. [http://gallery.rptools.net RPTools Gallery]や[http://www.rpgmapshare.com RPGMapShare]から大量にあるあらゆるクールな画像を持ち出してくれ。
# マップ画像の作り方、又は入手方法を理解している。Web上にはテラバイトもの(いやいやもっと大量の!)マップ画像が存在してい。
# マップツールを自分のコンピューターで動かすことができる。マップツールは Java 1.5 が君の機械にインストールされている必要がある。この作業を見つけて執り行うのは君に任せた。


では始めようか。まず始めに、当然のことを:
ここまでは良いだろうか? それでは基本的な事を:


# マップツールを http://rptools.net から手に入れろ。最新『ビルド』バージョンのマップツールは、いつも[http://www.rptools.net/index.php?page=downloads#MapTool this list]の上部から見つけることができる。現在の最新ビルドは1.3.b56だ。'''注''':ダウンロードしたりzipファイルを解凍することなく、[http://www.rptools.net/index.php?page=launch Java WebStart]からマップツールを起動することもできる。
# http://rptools.net から使用しているOSに対応したMapToolをダウンロードする。最新バージョンのMapToolは、常にこのリストの一番上にある。
# マップツールのzipファイルをダウンロードしたら、君のコンピューターの好きな場所に解凍して動作の確認をする。備え付けの.batファイルは起動時のパラメーター(メモリの確保などなど)が設定してある。.jarファイルをダブルクリックすれば起動するが、君に警告を出すだろう。さらにWindowsを使っているなら、さらに設定変更が簡単なWindows Lancherを使うことができる。
# MapToolをインストールする。方法はOSによって違っている。


では、使いやすい地図作成に進もう。
それでは、使いやすい地図構築を紹介していこう。


==入手した画像をマップツールの材料ライブラリに入れよう==
==入手した画像をマップツールの素材保管庫に入れよう==


マップツールの『材料ライブラリ』は、実際のところ、マップツールで使おうとしている画像を置いている君のコンピューター上のフォルダーへの『ポインタ』か『リンク』だ。マップツールは標準の画像集を備えているが、君の望むどんな画像でも(どの画像がマップツールで利用可能か管理して)追加することができる。<br style="clear:both;"/>
マップツールの'''『素材保管庫』'''は、実際のところ、マップツールで使おうとしている画像を置いている君のコンピューター上のフォルダーへの『参照』か『リンク』だ。マップツールは標準の画像集を備えているが、君の望むどんな画像でも(どの画像がマップツールで利用可能か管理して)追加することができる。<br style="clear:both;"/>


[[Image:Mt-f-addtoreslib.jpg|thumb|'''材料ライブラリを追加する'''を表示しているファイルメニュー]]
[[Image:Mt-f-addtoreslib-ja.jpg|thumb|'''素材保管庫に素材を追加'''を表示しているファイルメニュー]]


[[Image:File-dialog.jpg|thumb|'''資産ツリーをロードする'''ダイアログ]]
[[Image:Add-asset-dialog-ja.png|thumb|'''素材保管庫に素材を追加'''ダイアログ]]


1. 画像(地図など)をどこからか手に入れる。画像はWebからダウンロードしてきたものでも、自分で作ったものでも構わない。それらを君が思い出せるディレクトリーに置く。このディレクトリーはステップ3で重要となる。
1. 画像(マップなど)をどこからか手に入れる。画像はWebからダウンロードしてきたものでも、自分で作ったものでも構わない。それらを君が思い出せるディレクトリーに置く。このディレクトリーは手順3で重要となる。


2. マップツールを開く。
2. マップツールを開く。


3. '''File -> Add to Resource Library'''を選択(下記の左を参照)。'''Load Asset Tree'''のダイアログが開くだろう。(本来のサイズの画像を表示するにはサムネールをクリック)
3. '''ファイル -> 素材保管庫に素材を追加'''を選択。'''素材保管庫に素材を追加'''のダイアログが開く。(右側のサムネールをクリックすると、本来のサイズの画像が表示される。この画像自体は古いバージョンのマップツールものであり、現在のものと異なる部分もあるが概ね同じである)


4. ダイアログの中で、君が追加したい地図画像を格納したフォルダーに行き、'''Open'''をクリックする。マップツールはディレクトリ内のイメージを処理し、新しいフォルダーをリソース・ライブラリ・ツリーに加える。
4. このダイアログは3つのタブがあり、初期状態で選択されているものは'''PC上のフォルダー'''だ。画像をPC上のフォルダーから追加するには、パスを入力するテキスト入力欄の右側にあるボタンを押し、追加したい画像が含まれているフォルダーを選択する。2つ目のタブでは、ダウンロード素材のURLを入力する事ができ、3つ目のタブでは、様々な作家がマップツール用に作成した画像集をインストールする事ができる。


'''注''':マップツールのリソースライブラリにおけるディレクトリの名前は、ステップ3で君が選んだディレクトリと同じ名前になるだろう。
5. フォルダーの選択ができたら、『インストール』をクリックする。マップツールの素材保管庫に画像が追加される。
 
'''注''':マップツールの素材保管庫におけるフォルダー名は、手順4で君が選んだフォルダーと同じ名前になるはずだ。


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[[Image:Mtreslib.jpg|thumb|Folders in the MapTool Resource Library. These are pointers to folders on your hard drive.]]
[[Image:Mtreslib-ja.jpg|thumb|マップツールの素材保管庫内のフォルダー一覧。このフォルダーはPC内のストレージにあるフォルダーへの参照である。]]


5. それ以後、リソースライブラリのフォルダーを選択した場合(下記画像のように)、そのフォルダーに含まれる画像のサムネールを確認できる。注:君のフォルダーにサブフォルダがある場合、フォルダーツリーを展開するには'''+'''をクリックする。また、MapToolは君が選択したディレクトリを憶えているので、同じものを再び追加する必要はない。
6. それ以後、リソースライブラリのフォルダーを選択した場合(右の画像のように)、そのフォルダーに含まれる画像のサムネールを確認できる。注:君のフォルダーにサブフォルダーがある場合、フォルダーのツリーを展開するには'''+'''をクリックする。また、マップツールは追加されたフォルダーを憶えているので、同じものを再び追加する必要はない。


'''注''':リソース・ライブラリに表示されているフォルダーは実際はハードディスクにあるフォルダーへのポインターであるから、マップツールがそれぞれのファイルをコピーすることを心配しなくても良い。リソース・ライブラリは、どこに画像があるかをマップツールに把握させる手段にすぎないのだ。
'''注''':素材保管庫に表示されているフォルダーは実際にはストレージにあるフォルダーへの参照であるため、マップツールがそれぞれのファイルをコピーすることを心配しなくても良い。素材保管庫は、どこに画像があるかをマップツールに把握させる手段にすぎないのだ。


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2. ''Map Properties''ダイアログの左側に、いくつかの選択フィールドとテキスト・フィールドがあるはずだ。
2. ''Map Properties''ダイアログの左側に、いくつかの選択フィールドとテキスト・フィールドがあるはずだ。


* '''Name''':これは地図のタイトルだ。地図の画像を選んだ場合、タイトルは画像のファイル名に設定しなおされることを憶えておこう。一番のお勧めは、xqmap2.jpgや他の名前の代わりにもともと呼ばれている名前を付けることだ。君の好きなように呼べばよい。* '''Cell Type''':6角形または正方形の地図、またはグリッドなし。* '''Distance Per Cell''':各セルごとにいくつの単位を割り当てるか(''例'':ダンジョンズ&ドラゴンズ第4版では、すべてマスとして数えられるので、1を設定すればよい)。(訳注:1マスを数えるときの単位。5を設定すると5→10→15と数える。)
* '''Name''':これはマップのタイトルだ。マップの画像を選んだ場合、タイトルは画像のファイル名に設定しなおされることを憶えておこう。一番のお勧めは、xqmap2.jpgや他の名前の代わりにもともと呼ばれている名前を付けることだ。君の好きなように呼べばよい。* '''Cell Type''':6角形または正方形のマップ、またはグリッドなし。* '''Distance Per Cell''':各セルごとにいくつの単位を割り当てるか(''例'':ダンジョンズ&ドラゴンズ第4版では、すべてマスとして数えられるので、1を設定すればよい)。(訳注:1マスを数えるときの単位。5を設定すると5→10→15と数える。)
* '''Pixels per cell''':各セルがいくつのピクセルを占めるのか。標準は50。君がダウンロードした地図画像の縮尺を合わせることは最も大事なことだ。* '''Vision Distance''':マップツールは視覚、fog-of-war、その他の機能を持つため、キャラクターが地図上を見渡せる距離の標準値を設定する。
* '''Pixels per cell''':各セルがいくつのピクセルを占めるのか。標準は50。君がダウンロードしたマップ画像の縮尺を合わせることは最も大事なことだ。* '''Vision Distance''':マップツールは視覚、fog-of-war、その他の機能を持つため、キャラクターがマップ上を見渡せる距離の標準値を設定する。


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3. '''Background'''ボタンをクリック。いくつか選ぶことのできるポップアップ・ダイアログが表示されるはずだ。背景テクスチャと背景色は全ての方向にどこまでも繰り返し配置される。
3. '''Background'''ボタンをクリック。いくつか選ぶことのできるポップアップ・ダイアログが表示されるはずだ。背景テクスチャと背景色は全ての方向にどこまでも繰り返し配置される。


* '''Swatch''':一定の色を地図の背景として使用する。
* '''Swatch''':一定の色をマップの背景として使用する。
**<font color="red">'''警告:''' 最新バージョンの1.3.b53では、左上の色見本(''白''の色見本)を選択した場合、マップツールはエラーを生み出す。このエラーは、マップツールをクラッシュさせたりする原因ではないが、背景に白は設定されないだろう。代わりに、HueやRGBのタブを使って背景を白に設定できる。</font>
**<font color="red">'''警告:''' 最新バージョンの1.3.b53では、左上の色見本(''白''の色見本)を選択した場合、マップツールはエラーを生み出す。このエラーは、マップツールをクラッシュさせたりする原因ではないが、背景に白は設定されないだろう。代わりに、HueやRGBのタブを使って背景を白に設定できる。</font>
* '''Hue/RGB''':選択した色見本の代わりに色を指定する。
* '''Hue/RGB''':選択した色見本の代わりに色を指定する。
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[[Image:Map-mapbutton.jpg|thumb|The '''Map''' button on the map properties dialog]]
[[Image:Map-mapbutton.jpg|thumb|The '''Map''' button on the map properties dialog]]


4. 君に地図画像の候補(ダウンロードしたものやフォトショップなどのソフトで作ったもの)があるなら'''Map'''ボタンをクリックしよう。If you have a map image in mind (like a downloaded one, or one you created in Photoshop or something like that), click the '''Map''' button. リソース・ライブラリが表示されているダイアログが現れるはずだ。使用したい画像を選択する。この画像は君がこれまでに選んだ背景の上に重ねられる。
4. 君にマップ画像の候補(ダウンロードしたものやフォトショップなどのソフトで作ったもの)があるなら'''Map'''ボタンをクリックしよう。If you have a map image in mind (like a downloaded one, or one you created in Photoshop or something like that), click the '''Map''' button. リソース・ライブラリが表示されているダイアログが現れるはずだ。使用したい画像を選択する。この画像は君がこれまでに選んだ背景の上に重ねられる。


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[[Image:Map-create-done.jpg|thumb|The '''Map Properties''' dialog after a map has been selected from the Resource Library. Note the map thumbnail in the preview.]]
[[Image:Map-create-done.jpg|thumb|The '''Map Properties''' dialog after a map has been selected from the Resource Library. Note the map thumbnail in the preview.]]


5. 背景と地図のできに納得したら(you have a map image in mind)、タイトルをつけて'''OK'''をクリックしよう。これで地図がマップツールのメイン・ウィンドウに読み込まれるはずだ。
5. 背景とマップのできに納得したら(you have a map image in mind)、タイトルをつけて'''OK'''をクリックしよう。これでマップがマップツールのメイン・ウィンドウに読み込まれるはずだ。


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===一つのキャンペーンに複数の地図を作製する===
===一つのキャンペーンに複数のマップを作製する===


マップツールには複数の地図を作成でき、すべての地図を一つのキャンペーンに入れることができる。この行程は非常に簡単だ:単に[[Introduction_to_Mapping#Creating_a_Map | マップを作る]]のステップを繰り返して新しい地図を作り、新しい画像を選び、背景、タイトルを設定するだけだ。
マップツールには複数のマップを作成でき、すべてのマップを一つのキャンペーンに入れることができる。この行程は非常に簡単だ:単に[[Introduction_to_Mapping/ja#Creating_a_Map|マップを作る]]のステップを繰り返して新しいマップを作り、新しい画像を選び、背景、タイトルを設定するだけだ。


作成した新しい地図は、それぞれ自動的に現在作業しているキャンペーンの中に作られる。(作成した新しい地図は自動的にキャンペーンに保存されないので、作業が終わったら[[Introduction_to_Mapping#Saving_Your_Work | 作業を保存する]]を行うように)
作成した新しいマップは、それぞれ自動的に現在作業しているキャンペーンの中に作られる。(作成した新しいマップは自動的にキャンペーンに保存されないので、作業が終わったら[[Introduction_to_Mapping/ja#Saving_Your_Work|作業を保存する]]を行うように)


また、新しい地図を既に保存しているキャンペーンに追加することもできる。キャンペーンを開き('''File > Open Campaign'''を選択)地図を作製するステップを行えばよい。
また、新しいマップを既に保存しているキャンペーンに追加することもできる。キャンペーンを開き('''File > Open Campaign'''を選択)マップを作製するステップを行えばよい。


==マップツールのメイン・ウィンドウ==
==マップツールのメイン・ウィンドウ==
Line 109: Line 112:
[[Image:Layer-window.png|thumb|The '''Layer''' window, which is present on all maps in MapTool]]
[[Image:Layer-window.png|thumb|The '''Layer''' window, which is present on all maps in MapTool]]


地図を開くと、地図ウィンドウ上に''Layer''とタイトルがついた小さなボックスがある。マップツールは4つのレイヤーを持つ:
マップを開くと、マップウィンドウ上に''Layer''とタイトルがついた小さなボックスがある。マップツールは4つのレイヤーを持つ:


* '''Background''':画像、背景の地図、その他、移動しないものを置くレイヤーだ。
* '''Background''':画像、背景のマップ、その他、移動しないものを置くレイヤーだ。
* '''Hidden''':オンライン・ゲームでは、GMだけが見ることのできるレイヤーだ。
* '''Hidden''':オンライン・ゲームでは、GMだけが見ることのできるレイヤーだ。
* '''Object''':トークンのようなオブジェクト、移動する可能性のあるもの、プレイヤーが動かすことのできるもの(ランプ、テーブル、などなど)を置くレイヤーだ。
* '''Object''':トークンのようなオブジェクト、移動する可能性のあるもの、プレイヤーが動かすことのできるもの(ランプ、テーブル、などなど)を置くレイヤーだ。
* '''Token''':トークンを置くレイヤーだ(トークンとはキャラクターやNPCを表す小さな画像だ)。キャラクターと敵を地図上に追加するとき、Tokenレイヤーが選択されているか確認すること。
* '''Token''':トークンを置くレイヤーだ(トークンとはキャラクターやNPCを表す小さな画像だ)。キャラクターと敵をマップ上に追加するとき、Tokenレイヤーが選択されているか確認すること。


マップツールのレイヤーは、異なる4枚のアセテート・シートやトレーシング・ペーパーが順に重なったものと考えればよい。一番下のレイヤー('''Background''')には地図の基本的なパーツ(壁、床、木など)を描く。その次のトレーシング・ペーパー('''Objects''')には、キャラクターが使用したり、干渉したり、壊したりする''もの''を描く。ドア、宝箱、テーブル、椅子、などなど。その上のレイヤー('''Hidden''')には、GMだけが見ることのできるものを置く。(概ね物体であろう。''しかし''隠れているキャラクターかも!)最後に、一番上のレイヤー(''Token''レイヤー)にはミニチュア(ゲームの世界のモンスターやキャラクター、またはNPCたち)を配置する。  
マップツールのレイヤーは、異なる4枚のアセテート・シートやトレーシング・ペーパーが順に重なったものと考えればよい。一番下のレイヤー('''Background''')にはマップの基本的なパーツ(壁、床、木など)を描く。その次のトレーシング・ペーパー('''Objects''')には、キャラクターが使用したり、干渉したり、壊したりする''もの''を描く。ドア、宝箱、テーブル、椅子、などなど。その上のレイヤー('''Hidden''')には、GMだけが見ることのできるものを置く。(概ね物体であろう。''しかし''隠れているキャラクターかも!)最後に、一番上のレイヤー(''Token''レイヤー)にはミニチュア(ゲームの世界のモンスターやキャラクター、またはNPCたち)を配置する。  


トークンはマップツールの4つのレイヤーのうちどこにでも配置しても良い。そうするには、トークン画像の上で右クリックして'''Change To'''を選択。メニューから変更したいレイヤーを選択するとトークンが移動するはずだ。
トークンはマップツールの4つのレイヤーのうちどこにでも配置しても良い。そうするには、トークン画像の上で右クリックして'''Change To'''を選択。メニューから変更したいレイヤーを選択するとトークンが移動するはずだ。


===地図を選ぶ===
===マップを選ぶ===


[[Image:Blueglobe.jpg|thumb|The Globe button, where you can select among your maps]]
[[Image:Blueglobe.jpg|thumb|The Globe button, where you can select among your maps]]
Line 126: Line 129:
[[Image:Maplist.jpg|thumb|A list of maps, which appears after you click the Globe button.]]
[[Image:Maplist.jpg|thumb|A list of maps, which appears after you click the Globe button.]]


君がキャンペーンで地図を1つしか使っていないのなら、標準の地図として読み込まれ、その地図だけを見ることができる。
君がキャンペーンでマップを1つしか使っていないのなら、標準のマップとして読み込まれ、そのマップだけを見ることができる。


[[Introduction_to_Mapping#Creating_Multiple_Maps_in_One_Campaign|複数の地図を作成]]していたり、複数の地図からなるキャンペーンを扱っているなら、マップツール・ウィンドウの右上にある青くて丸いアイコンをクリックすると有効な地図の一覧が現れるので、その中から選べば良い。一つしか地図がない場合、青丸アイコンをクリックするとその地図の名前が表示されることに注意。
[[Introduction_to_Mapping/ja#Creating_Multiple_Maps_in_One_Campaign|複数のマップを作成]]していたり、複数のマップからなるキャンペーンを扱っているなら、マップツール・ウィンドウの右上にある青くて丸いアイコンをクリックすると有効なマップの一覧が現れるので、その中から選べば良い。一つしかマップがない場合、青丸アイコンをクリックするとそのマップの名前が表示されることに注意。


<br style="clear:both;"/>
<br style="clear:both;"/>
Line 134: Line 137:
===拡大縮小と移動===
===拡大縮小と移動===


ホイール付きのマウスを使っているなら、ホイールを使って地図を拡大・縮小することができる。また、イコール(=)を使って拡大、マイナス(-)を使って縮小することができる。  
ホイール付きのマウスを使っているなら、ホイールを使ってマップを拡大・縮小することができる。また、イコール(=)を使って拡大、マイナス(-)を使って縮小することができる。  


プラス(+)を押すと拡大縮小が1:1に設定される。  
プラス(+)を押すと拡大縮小が1:1に設定される。  


右クリックからのドラッグで地図を移動することができる。あらゆる方向に地図がパンするだろう。
右クリックからのドラッグでマップを移動することができる。あらゆる方向にマップがパンするだろう。


==トークンの基本==
==トークンの基本==


[[Token:token|マップツールのトークン]](単に''トークン''と呼ぶ)は、マップツール内のさまざまなモノを視覚的に表現した小さな画像とことだ。もっとも一般的なトークンの使い方はPCとNPCを表現したものだろう。別のたとえをすれば、仮想地図上のミニチュアと呼べる。
[[Token:token|マップツールのトークン]](単に''トークン''と呼ぶ)は、マップツール内のさまざまなモノを視覚的に表現した小さな画像とことだ。もっとも一般的なトークンの使い方はPCとNPCを表現したものだろう。別のたとえをすれば、仮想マップ上のミニチュアと呼べる。


トークン(その他もろもろ)は[[Macros:Glossary#R|リソース・ライブラリ]]にしまわれている画像ファイルから始まる。マップツールはいくつかの標準トークン(それとトークンを作成することができる素晴らしい独立したプログラム『トークンツール』)を搭載している。また、君が探してきたものを使うこともできる。
トークン(その他もろもろ)は[[Macros:Glossary#R|リソース・ライブラリ]]にしまわれている画像ファイルから始まる。マップツールはいくつかの標準トークン(それとトークンを作成することができる素晴らしい独立したプログラム『トークンツール』)を搭載している。また、君が探してきたものを使うこともできる。


初めての地図作成のこのセクションではマップツールのトークンの使用方法のごく基本的な部分を扱う。トークンにはこのガイドに書ききれないほどの特徴や仕掛け、小粋な機能が''たくさん''ある。  
初めてのマップ作成のこのセクションではマップツールのトークンの使用方法のごく基本的な部分を扱う。トークンにはこのガイドに書ききれないほどの特徴や仕掛け、小粋な機能が''たくさん''ある。  


===地図上にトークンを配置する===
===マップ上にトークンを配置する===


[[Image:Default-library.jpg|thumb|The ''Default'' folder in the Resource Library]]
[[Image:Default-library.jpg|thumb|The ''Default'' folder in the Resource Library]]


1. To see the default tokens mentioned above, go to the Default folder in your ''Resource Library'', and click the '''+''' to expand it.
1. 前説で触れたトークンを表示するために、 ''リソース・ライブラリ''の Default フォルダの'''+'''をクリックしてフォルダツリーを展開する。


<br style="clear:both;"/>
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Line 158: Line 161:
[[Image:Default-tokens.jpg|thumb|The ''Tokens'' subfolder]]
[[Image:Default-tokens.jpg|thumb|The ''Tokens'' subfolder]]


2. Select the Tokens folder.
2. Tokens フォルダを選択。


<br style="clear:both;"/>
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Line 166: Line 169:
[[Image:Token-on-map.jpg|thumb|The token appears!]]
[[Image:Token-on-map.jpg|thumb|The token appears!]]


3. In the window below (where the thumbnails appear), use the mouse to drag a token onto the map. The cursor will change to a hand, and you just need to hold the token over the map somewhere and release the button.
3. その下のサムネールが表示されたウィンドウから、マウスを使いトークンをマップ上にドラッグする。カーソルが手の形に変わるので、マップ上の好きな場所まで持っていきマウスボタンを離す。


When you release the mouse button, the token will appear on the map, as shown in the thumbnail.
マウスボタンを離すと、トークン(サムネールと同じもの)がマップ上に表示される。


<br style="clear:both;"/>
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===Moving Tokens===
===トークンを動かす===


Once a token is on the map, it can be dragged around using the mouse, or moved by selecting the token (clicking on it) and using the arrow keys to move the token, and pressing the '''D''' key to complete the move.
マップ上に配置されたトークンは、マウスを使って選択し(クリックして選択)ドラッグや移動ができ、カーソルキーを使って移動させ'''D'''キーを押して移動を決定することができる。


If you want to create a complex path, you can hit the space bar to make a waypoint in your path.
複雑な軌道をたどりたい場合は、スペースキーを押し移動経路の通過点を決める事ができる。


===Changing a Token's Name, GM Name, and Label===
===トークンの名前、GM用の名前、ラベルを変更する===


[[Image:Token-default-name.jpg|thumb|A token, showing the default name assigned when it was first dragged onto the map.]]
[[Image:Token-default-name.jpg|thumb|A token, showing the default name assigned when it was first dragged onto the map.]]
Line 184: Line 187:
[[Image:Edit-token.jpg|thumb|The '''Edit Token''' dialog]]
[[Image:Edit-token.jpg|thumb|The '''Edit Token''' dialog]]


Tokens have three possible "names" you can assign to them. When a token is first dragged onto the map, it is given a default name (typically, the same as the token's ''filename'' on your computer, with the extension trimmed off). For example, the token shown in the image below was dragged from MapTool's default token set, and its default name is "Hero."
トークンは指定可能な3つの有効な''名前''を持つ。トークンが最初にマップ上にドラッグされたときは標準の名前が設定される。通常は、トークンのPC上の''ファイル名''から拡張子を省いたものだ。例えば、下に表示された画像のトークンはマップツールの標準トークンセットからドラッグされたものであり、標準の名前は''Hero''だ。


The three possible names a token can have are:
トークンの持つ3つの有効な名前とは:


*'''Token Name''': The name of the token that will appear to all users. This is not optional.
*'''Token Name''':全てのユーザーに表示される名前。これは必ず使われる。
**<font color="red">'''NOTE''': Make sure each token has a unique name!Otherwise, MapTool macros may behave unpredictably.</font>
**<font color="red">'''''':各トークンには固有の名前をつけるように!さもなければ、マップツール・マクロは意図した通りに動かすことはできなないだろう。</font>
*'''GM Name''': This name appears only to the person(s) currently connected to MapTool in the role of "GM."
*'''GM Name''': これはマップツールに''GM''として接続しているときにだけ表示される名前だ。
*'''Label''': This text appears below the Token Name, and is visible to all connected individuals.
*'''Label''': トークンの名前の下に表示されるテキストであり、接続している全員表示される。


To change a token's name, GM name, and/or label:
トークンの名前、GM用の名前、ラベルを変更するには:


1. Double-click on the token image on the map. This will open the '''Edit Token''' dialog, as shown below.
1. マップ上のトークン画像をダブルクリつくする。下記のような'''Edit Token'''ダイアログが表示されるはずだ。


<br style="clear:both;"/>
<br style="clear:both;"/>
Line 203: Line 206:
[[Image:New-token-names.jpg|thumb|Token showing the new names and label]]
[[Image:New-token-names.jpg|thumb|Token showing the new names and label]]


2. In the '''Name''' field, enter the name you'd like. For this example, I've entered "Bork the Brave"
2. '''Name'''フィールドに、お好みの名前を入力。この例では、"Bork the Brave"と入力している。


3. In the '''GM Name''' field, enter a name. For this example, I've entered "Cork the Cowardly"
3. '''GM Name'''フィールドに名前を入力。この例では"Cork the Cowardly"と入力している。


4. In the '''Label''' field, enter a Label. For this example, I've entered "Human Warrior".
4. '''Label'''フィールドにラベルを入力する。ここでは"Human Warrior"と入力している。


5. Click '''OK''' to save your changes.
5. 変更を保存するために'''OK'''をクリックする。


Once you've clicked okay, you'll see that the token has changed:
OKを押したら、トークンが変更されたことがわかるはずだ:


You can do this name changing process with any token you drop on the map.
君がマップ上に配置したどのトークンでも名前を変更することができる。


<br style="clear:both;" />
<br style="clear:both;" />


===Changing a Token's Image===
===トークンの画像を変更する===


Sometimes, when you create a new token, you will want to change the image on the token's face. Say, for instance, you find a cool new picture that you just ''have'' to use for your evil overlord, but you already have a token made up for him - you don't want to delete the whole token just to change the image, right?That's overkill. Instead, just change the token image using the following steps:
ときには、新しいトークンを作成する際にトークンを表す画像を変更したいと思うこともあるだろう。例えば、邪悪なる暴君にぴったりのイカした画像を見つけたけど、君はすでに暴君のトークンを完成させていた。画像を変えるためだけにトークンそのものを破棄したくはない。そうだろ?そうとも、それはやりすぎだ。その代わり、トークンの画像だけ変更するには次の手順を踏めば良い:


[[Image:Edit-token.jpg|thumb|The '''Edit Token''' dialog]]
[[Image:Edit-token.jpg|thumb|The '''Edit Token''' dialog]]


1. Make sure you have a new token image in PNG or JPG format, already available in your MapTool Resource Library. If you look at [[Introduction_to_Mapping#Getting_Images_into_your_MapTool_Resource_Library|Getting Images Into your MapTool Resource Library]] section, above, it talks about how to get map images into your Resource Library: well, token images (in fact, ''any'' image) can be added to your resource library in exactly the same way.
1. 新しいトークン画像がPNG形式かJPEG形式であり、マップツールのリソースライブラリで利用可能になっていることを確認する。上記[[Introduction_to_Mapping/ja#Getting_Images_into_your_MapTool_Resource_Library|入手した画像をマップツールのリソースライブラリに入れよう]]のセクションにマップ画像をリソースライブラリに追加する方法が述べられている。同じように、トークン画像(ていうか''あらゆる''画像)も全く同じ方法でリソースライブラリに追加することができる。


2. Double-click on the token to open the '''Edit Token''' dialog.
2. トークンをダブルクリックして'''Edit Token'''ダイアログを開く。


<br style="clear:both;"/>
<br style="clear:both;"/>
Line 231: Line 234:
[[Image:Edit-token-changeimage.jpg|thumb|The button to change the token image]]
[[Image:Edit-token-changeimage.jpg|thumb|The button to change the token image]]


3. In the upper-left of that dialog, click the small green plus sign.
3. ダイアログの左上にある緑色の小さなしるしをクリック。


<br style="clear:both;"/>
<br style="clear:both;"/>
Line 237: Line 240:
[[Image:New-image-picked.jpg|thumb|A new image is selected from the resource library]]
[[Image:New-image-picked.jpg|thumb|A new image is selected from the resource library]]


4. In the '''Choose Image''' dialog, select the Resource Library folder that has the new token image in it (a red-and-white border will indicate the image you've selected), and click '''OK'''.
4. '''Choose Image'''ダイアログで、新しいトークン画像があるリソースライブラリ・フォルダを選び画像を選択し(赤と白の枠が選択中の画像であることを示している)、'''OK'''をクリックする。


<br style="clear:both;"/>
<br style="clear:both;"/>
Line 243: Line 246:
[[Image:Token-image-changed.jpg|thumb|The token's image has been changed]]
[[Image:Token-image-changed.jpg|thumb|The token's image has been changed]]


5. Once you hit '''OK''', you are taken back to the Edit Token dialog, and you will see that the token image has been changed to the one you selected.
5. '''OK'''を押すと Edit Token ダイアログに戻され、トークン画像が選択した画像に変更されたことを確認できるだろう。


<br style="clear:both;" />
<br style="clear:both;" />


===Changing Token Size===
===トークンの大きさの変更===


[[Image:Token-rightclick.jpg|thumb|Changing the token size using the right-click menu]]
[[Image:Token-rightclick.jpg|thumb|Changing the token size using the right-click menu]]


Tokens will default to the size of one grid square (note that by default, MapTool’s grid is 50x50 pixels). If you right-click on a token, the menu has a lot of options – one of which is '''Size'''. You can then set it using the size values there, so you can make large or huge or gargantuan creatures, and so forth. The image below illustrates the right-click menu for a token.
トークンは標準ではグリッドの正方形と同じサイズ(マップツールのグリッドの標準は50×50ピクセル)になっている。トークン上で右クリックすると、たくさんの項目を持つメニューがあり、その中に'''Size'''がある。大きさの値を設定することで、大型(large)、超大型(huge)、巨大(gargantuan)、さらにより大きな大きさにすることができる。下の画像は、トークンの右クリックメニューを示している。


NOTE: these size values (large, huge, gargantuan, etc.) only apply to maps that have a grid (remember, when you create a map, you have the option to make a map with no grid). If you use a gridless map, the size values are more fine-grained.
注:大きさの値(large, huge, gargantuan, etc.)はグリッドを持つマップでのみ適用される。(マップを作る際、グリッドなしのマップを作ることができることを忘れないように)グリッドなしのマップでは、大きさの値はより細かくなる。


<br style="clear:both;"/>
<br style="clear:both;"/>
==Saving Your Work==
==作業を保存する==
 
マップツールでは標準の''保存''形式を''Campaign File''と呼ぶ。このキャンペーンファイル(拡張子''.cmpgn'')は君が設置したマップとトークンを保持する。このファイルは何か?キャンペーンファイルの中身はZip圧縮されたXMLファイルだ。


MapTool's default "save" format is called a ''Campaign File''. The Campaign File (which has the extension ''.cmpgn'') contains the maps and tokens that you've set up. If you're interested in this sort of thing, the campaign file is actually a zipped XML file.
これまでの作業経過を保存するには、'''File → Save Campaign'''を選び、キャンペーンの名前をつければ良い。簡単でしょ?


To save your work so far, choose '''File -> Save Campaign''', give your campaign a name, and that’s all there is to it.
キャンペーンを保存するとき、マップツールはマップ上のすべてのトークンの場所を保存するおかげで、君は中断したところから作業を再開できる!


When you save a campaign, MapTool saves the locations of the tokens on all of the maps, so you can pick up right where you left off!
==マップ画像をエクスポートする==


==Exporting Map Images==
マップツールでは君のマップ画像を画像ファイル(PNG形式)にエクスポートすることが可能だ。君の望む場所に画像をエクスポートするには:


MapTool can export your map images to an image file (PNG format). To export an image to a location of your choice:
1. '''File→Export'''から'''Screenshot As'''を選択する。


1. Go to '''File->Export''' and select '''Screenshot As'''.
2. 現れたダイアログで、"View"を選択。(GM ViewかPlayer VIewのいずれか。GM Viewはすべてのものが表示され、Player View は''プレイヤー''が確認可能なものだけ表示されたもの。マップツールにはナイスな視界機能が備わってるいる!)


2. In the dialog that comes up, select a "View" (either GM view, where you can see everything, or Player View, where the only things visible are what ''players'' can see...I told you MapTool had some cool vision capabilities!)
3. Browse ボタンを使ってファイルの保存先を選ぶ。(またはFTPサーバーに送る)


3. Select the destination for your file using the Browse button (or, alternatively, send it to an FTP server)
4. '''Export'''をクリック。


4. Click '''Export'''.
==次の段階==


==Next Steps==
これで君は基本的なマップを作り、マップ上にトークンを配置することができるようになった。次はインターネット越し(または目の前で)に友達とネットワーク接続しマップツールを使ってゲームセッションをしてみよう!この話題は[[Introduction to Game Hosting/ja|はじめてのゲーム開催]]で取り上げられている。


Now that you can create a basic map and put some tokens on it, the next step is connecting up with some friends over the Internet (or face to face) and using it for a game session!This topic is covered in the [[Introduction to Game Hosting]].
{{Languages|Introduction to Mapping}}
{{Languages|Introduction to Mapping}}

Revision as of 20:49, 15 March 2023

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BEGINNER
THIS IS A BEGINNER ARTICLE

初めてのMapTool

はじめに

まずはじめに:MapToolとは何か?

MapToolがどのようなモノであるかおおよその検討はつくと思うが、MapToolの主たる目的を改めて強調しておこうと思う:

MapTool は『仮想的な卓』を仲間と共有することを支援し、ゲームをプレイすることを可能とするソフトウェアである。

これがMapToolの行うことであり、この目的を遂げるため、様々な選択可能な一連の機能(簡単なものから複雑なものからなる)を提供することを目指している。

ここや他の案内に記述されたマクロや特性値やロール表等についての説明を読む中で、MapToolを調べている理由を見失ってはいけない。MapTool は仲間とゲームをプレイする手段である。

この案内について

この案内の目的はマップツールのマクロ言語システム、照明効果、特性値、またはなにやら複雑な機能を徹底的に調べることではない。その代わり、この案内がロール・プレイング・ゲーム用の『マップ使用』プログラムとしてのマップツールを使い方を提供する。その他の案内では オンライン・ゲームをホストするトークンの扱い視界と照明を準備するマクロの書き方のような話題に取り組んでいる。

この後に、マップツールの戦闘マップ/通常マップ作成ツールとしての使い方を説明しよう。その前にいくつか前提となることがある:

  1. マップ画像の作り方、又は入手方法を理解している。Web上にはテラバイトもの(いやいやもっと大量の!)マップ画像が存在してい。

ここまでは良いだろうか? それでは基本的な事を:

  1. http://rptools.net から使用しているOSに対応したMapToolをダウンロードする。最新バージョンのMapToolは、常にこのリストの一番上にある。
  2. MapToolをインストールする。方法はOSによって違っている。

それでは、使いやすい地図構築を紹介していこう。

入手した画像をマップツールの素材保管庫に入れよう

マップツールの『素材保管庫』は、実際のところ、マップツールで使おうとしている画像を置いている君のコンピューター上のフォルダーへの『参照』か『リンク』だ。マップツールは標準の画像集を備えているが、君の望むどんな画像でも(どの画像がマップツールで利用可能か管理して)追加することができる。

素材保管庫に素材を追加を表示しているファイルメニュー
素材保管庫に素材を追加ダイアログ

1. 画像(マップなど)をどこからか手に入れる。画像はWebからダウンロードしてきたものでも、自分で作ったものでも構わない。それらを君が思い出せるディレクトリーに置く。このディレクトリーは手順3で重要となる。

2. マップツールを開く。

3. ファイル -> 素材保管庫に素材を追加を選択。素材保管庫に素材を追加のダイアログが開く。(右側のサムネールをクリックすると、本来のサイズの画像が表示される。この画像自体は古いバージョンのマップツールものであり、現在のものと異なる部分もあるが概ね同じである)

4. このダイアログは3つのタブがあり、初期状態で選択されているものはPC上のフォルダーだ。画像をPC上のフォルダーから追加するには、パスを入力するテキスト入力欄の右側にあるボタンを押し、追加したい画像が含まれているフォルダーを選択する。2つ目のタブでは、ダウンロード素材のURLを入力する事ができ、3つ目のタブでは、様々な作家がマップツール用に作成した画像集をインストールする事ができる。

5. フォルダーの選択ができたら、『インストール』をクリックする。マップツールの素材保管庫に画像が追加される。

:マップツールの素材保管庫におけるフォルダー名は、手順4で君が選んだフォルダーと同じ名前になるはずだ。


マップツールの素材保管庫内のフォルダー一覧。このフォルダーはPC内のストレージにあるフォルダーへの参照である。

6. それ以後、リソースライブラリのフォルダーを選択した場合(右の画像のように)、そのフォルダーに含まれる画像のサムネールを確認できる。注:君のフォルダーにサブフォルダーがある場合、フォルダーのツリーを展開するにはをクリックする。また、マップツールは追加されたフォルダーを憶えているので、同じものを再び追加する必要はない。

:素材保管庫に表示されているフォルダーは実際にはストレージにあるフォルダーへの参照であるため、マップツールがそれぞれのファイルをコピーすることを心配しなくても良い。素材保管庫は、どこに画像があるかをマップツールに把握させる手段にすぎないのだ。


地図を作る

The New Map menu item
The Map Properties dialog

1. Map -> New Mapに進める。Map Propertiesダイアログが表示されるだろう。

2. Map Propertiesダイアログの左側に、いくつかの選択フィールドとテキスト・フィールドがあるはずだ。

  • Name:これはマップのタイトルだ。マップの画像を選んだ場合、タイトルは画像のファイル名に設定しなおされることを憶えておこう。一番のお勧めは、xqmap2.jpgや他の名前の代わりにもともと呼ばれている名前を付けることだ。君の好きなように呼べばよい。* Cell Type:6角形または正方形のマップ、またはグリッドなし。* Distance Per Cell:各セルごとにいくつの単位を割り当てるか(:ダンジョンズ&ドラゴンズ第4版では、すべてマスとして数えられるので、1を設定すればよい)。(訳注:1マスを数えるときの単位。5を設定すると5→10→15と数える。)
  • Pixels per cell:各セルがいくつのピクセルを占めるのか。標準は50。君がダウンロードしたマップ画像の縮尺を合わせることは最も大事なことだ。* Vision Distance:マップツールは視覚、fog-of-war、その他の機能を持つため、キャラクターがマップ上を見渡せる距離の標準値を設定する。


The Choose Background dialog

3. Backgroundボタンをクリック。いくつか選ぶことのできるポップアップ・ダイアログが表示されるはずだ。背景テクスチャと背景色は全ての方向にどこまでも繰り返し配置される。

  • Swatch:一定の色をマップの背景として使用する。
    • 警告: 最新バージョンの1.3.b53では、左上の色見本(の色見本)を選択した場合、マップツールはエラーを生み出す。このエラーは、マップツールをクラッシュさせたりする原因ではないが、背景に白は設定されないだろう。代わりに、HueやRGBのタブを使って背景を白に設定できる。
  • Hue/RGB:選択した色見本の代わりに色を指定する。
  • Texture (私はたいていこれを使用する):リソース・ライブラリにアクセスし、背景として役立つテクスチャを選択できる。


The Map button on the map properties dialog

4. 君にマップ画像の候補(ダウンロードしたものやフォトショップなどのソフトで作ったもの)があるならMapボタンをクリックしよう。If you have a map image in mind (like a downloaded one, or one you created in Photoshop or something like that), click the Map button. リソース・ライブラリが表示されているダイアログが現れるはずだ。使用したい画像を選択する。この画像は君がこれまでに選んだ背景の上に重ねられる。


The Map Properties dialog after a map has been selected from the Resource Library. Note the map thumbnail in the preview.

5. 背景とマップのできに納得したら(you have a map image in mind)、タイトルをつけてOKをクリックしよう。これでマップがマップツールのメイン・ウィンドウに読み込まれるはずだ。


一つのキャンペーンに複数のマップを作製する

マップツールには複数のマップを作成でき、すべてのマップを一つのキャンペーンに入れることができる。この行程は非常に簡単だ:単にマップを作るのステップを繰り返して新しいマップを作り、新しい画像を選び、背景、タイトルを設定するだけだ。

作成した新しいマップは、それぞれ自動的に現在作業しているキャンペーンの中に作られる。(作成した新しいマップは自動的にキャンペーンに保存されないので、作業が終わったら作業を保存するを行うように)

また、新しいマップを既に保存しているキャンペーンに追加することもできる。キャンペーンを開き(File > Open Campaignを選択)マップを作製するステップを行えばよい。

マップツールのメイン・ウィンドウ

マップツールのレイヤー

The Layer window, which is present on all maps in MapTool

マップを開くと、マップウィンドウ上にLayerとタイトルがついた小さなボックスがある。マップツールは4つのレイヤーを持つ:

  • Background:画像、背景のマップ、その他、移動しないものを置くレイヤーだ。
  • Hidden:オンライン・ゲームでは、GMだけが見ることのできるレイヤーだ。
  • Object:トークンのようなオブジェクト、移動する可能性のあるもの、プレイヤーが動かすことのできるもの(ランプ、テーブル、などなど)を置くレイヤーだ。
  • Token:トークンを置くレイヤーだ(トークンとはキャラクターやNPCを表す小さな画像だ)。キャラクターと敵をマップ上に追加するとき、Tokenレイヤーが選択されているか確認すること。

マップツールのレイヤーは、異なる4枚のアセテート・シートやトレーシング・ペーパーが順に重なったものと考えればよい。一番下のレイヤー(Background)にはマップの基本的なパーツ(壁、床、木など)を描く。その次のトレーシング・ペーパー(Objects)には、キャラクターが使用したり、干渉したり、壊したりするものを描く。ドア、宝箱、テーブル、椅子、などなど。その上のレイヤー(Hidden)には、GMだけが見ることのできるものを置く。(概ね物体であろう。しかし隠れているキャラクターかも!)最後に、一番上のレイヤー(Tokenレイヤー)にはミニチュア(ゲームの世界のモンスターやキャラクター、またはNPCたち)を配置する。

トークンはマップツールの4つのレイヤーのうちどこにでも配置しても良い。そうするには、トークン画像の上で右クリックしてChange Toを選択。メニューから変更したいレイヤーを選択するとトークンが移動するはずだ。

マップを選ぶ

The Globe button, where you can select among your maps
A list of maps, which appears after you click the Globe button.

君がキャンペーンでマップを1つしか使っていないのなら、標準のマップとして読み込まれ、そのマップだけを見ることができる。

複数のマップを作成していたり、複数のマップからなるキャンペーンを扱っているなら、マップツール・ウィンドウの右上にある青くて丸いアイコンをクリックすると有効なマップの一覧が現れるので、その中から選べば良い。一つしかマップがない場合、青丸アイコンをクリックするとそのマップの名前が表示されることに注意。


拡大縮小と移動

ホイール付きのマウスを使っているなら、ホイールを使ってマップを拡大・縮小することができる。また、イコール(=)を使って拡大、マイナス(-)を使って縮小することができる。

プラス(+)を押すと拡大縮小が1:1に設定される。

右クリックからのドラッグでマップを移動することができる。あらゆる方向にマップがパンするだろう。

トークンの基本

マップツールのトークン(単にトークンと呼ぶ)は、マップツール内のさまざまなモノを視覚的に表現した小さな画像とことだ。もっとも一般的なトークンの使い方はPCとNPCを表現したものだろう。別のたとえをすれば、仮想マップ上のミニチュアと呼べる。

トークン(その他もろもろ)はリソース・ライブラリにしまわれている画像ファイルから始まる。マップツールはいくつかの標準トークン(それとトークンを作成することができる素晴らしい独立したプログラム『トークンツール』)を搭載している。また、君が探してきたものを使うこともできる。

初めてのマップ作成のこのセクションではマップツールのトークンの使用方法のごく基本的な部分を扱う。トークンにはこのガイドに書ききれないほどの特徴や仕掛け、小粋な機能がたくさんある。

マップ上にトークンを配置する

The Default folder in the Resource Library

1. 前説で触れたトークンを表示するために、 リソース・ライブラリの Default フォルダの+をクリックしてフォルダツリーを展開する。


The Tokens subfolder

2. Tokens フォルダを選択。


Dragging a token onto the map
The token appears!

3. その下のサムネールが表示されたウィンドウから、マウスを使いトークンをマップ上にドラッグする。カーソルが手の形に変わるので、マップ上の好きな場所まで持っていきマウスボタンを離す。

マウスボタンを離すと、トークン(サムネールと同じもの)がマップ上に表示される。


トークンを動かす

マップ上に配置されたトークンは、マウスを使って選択し(クリックして選択)ドラッグや移動ができ、カーソルキーを使って移動させDキーを押して移動を決定することができる。

複雑な軌道をたどりたい場合は、スペースキーを押し移動経路の通過点を決める事ができる。

トークンの名前、GM用の名前、ラベルを変更する

A token, showing the default name assigned when it was first dragged onto the map.
The Edit Token dialog

トークンは指定可能な3つの有効な名前を持つ。トークンが最初にマップ上にドラッグされたときは標準の名前が設定される。通常は、トークンのPC上のファイル名から拡張子を省いたものだ。例えば、下に表示された画像のトークンはマップツールの標準トークンセットからドラッグされたものであり、標準の名前はHeroだ。

トークンの持つ3つの有効な名前とは:

  • Token Name:全てのユーザーに表示される名前。これは必ず使われる。
    • :各トークンには固有の名前をつけるように!さもなければ、マップツール・マクロは意図した通りに動かすことはできなないだろう。
  • GM Name: これはマップツールにGMとして接続しているときにだけ表示される名前だ。
  • Label: トークンの名前の下に表示されるテキストであり、接続している全員表示される。

トークンの名前、GM用の名前、ラベルを変更するには:

1. マップ上のトークン画像をダブルクリつくする。下記のようなEdit Tokenダイアログが表示されるはずだ。


Editing the token's name, GM name, and label
Token showing the new names and label

2. Nameフィールドに、お好みの名前を入力。この例では、"Bork the Brave"と入力している。

3. GM Nameフィールドに名前を入力。この例では"Cork the Cowardly"と入力している。

4. Labelフィールドにラベルを入力する。ここでは"Human Warrior"と入力している。

5. 変更を保存するためにOKをクリックする。

OKを押したら、トークンが変更されたことがわかるはずだ:

君がマップ上に配置したどのトークンでも名前を変更することができる。


トークンの画像を変更する

ときには、新しいトークンを作成する際にトークンを表す画像を変更したいと思うこともあるだろう。例えば、邪悪なる暴君にぴったりのイカした画像を見つけたけど、君はすでに暴君のトークンを完成させていた。画像を変えるためだけにトークンそのものを破棄したくはない。そうだろ?そうとも、それはやりすぎだ。その代わり、トークンの画像だけ変更するには次の手順を踏めば良い:

The Edit Token dialog

1. 新しいトークン画像がPNG形式かJPEG形式であり、マップツールのリソースライブラリで利用可能になっていることを確認する。上記入手した画像をマップツールのリソースライブラリに入れようのセクションにマップ画像をリソースライブラリに追加する方法が述べられている。同じように、トークン画像(ていうかあらゆる画像)も全く同じ方法でリソースライブラリに追加することができる。

2. トークンをダブルクリックしてEdit Tokenダイアログを開く。


The button to change the token image

3. ダイアログの左上にある緑色の小さなしるしをクリック。


A new image is selected from the resource library

4. Choose Imageダイアログで、新しいトークン画像があるリソースライブラリ・フォルダを選び画像を選択し(赤と白の枠が選択中の画像であることを示している)、OKをクリックする。


The token's image has been changed

5. OKを押すと Edit Token ダイアログに戻され、トークン画像が選択した画像に変更されたことを確認できるだろう。


トークンの大きさの変更

Changing the token size using the right-click menu

トークンは標準ではグリッドの正方形と同じサイズ(マップツールのグリッドの標準は50×50ピクセル)になっている。トークン上で右クリックすると、たくさんの項目を持つメニューがあり、その中にSizeがある。大きさの値を設定することで、大型(large)、超大型(huge)、巨大(gargantuan)、さらにより大きな大きさにすることができる。下の画像は、トークンの右クリックメニューを示している。

注:大きさの値(large, huge, gargantuan, etc.)はグリッドを持つマップでのみ適用される。(マップを作る際、グリッドなしのマップを作ることができることを忘れないように)グリッドなしのマップでは、大きさの値はより細かくなる。


作業を保存する

マップツールでは標準の保存形式をCampaign Fileと呼ぶ。このキャンペーンファイル(拡張子.cmpgn)は君が設置したマップとトークンを保持する。このファイルは何か?キャンペーンファイルの中身はZip圧縮されたXMLファイルだ。

これまでの作業経過を保存するには、File → Save Campaignを選び、キャンペーンの名前をつければ良い。簡単でしょ?

キャンペーンを保存するとき、マップツールはマップ上のすべてのトークンの場所を保存するおかげで、君は中断したところから作業を再開できる!

マップ画像をエクスポートする

マップツールでは君のマップ画像を画像ファイル(PNG形式)にエクスポートすることが可能だ。君の望む場所に画像をエクスポートするには:

1. File→ExportからScreenshot Asを選択する。

2. 現れたダイアログで、"View"を選択。(GM ViewかPlayer VIewのいずれか。GM Viewはすべてのものが表示され、Player View はプレイヤーが確認可能なものだけ表示されたもの。マップツールにはナイスな視界機能が備わってるいる!)

3. Browse ボタンを使ってファイルの保存先を選ぶ。(またはFTPサーバーに送る)

4. Exportをクリック。

次の段階

これで君は基本的なマップを作り、マップ上にトークンを配置することができるようになった。次はインターネット越し(または目の前で)に友達とネットワーク接続しマップツールを使ってゲームセッションをしてみよう!この話題ははじめてのゲーム開催で取り上げられている。

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